冬の約束
<<真夜side>>

本当に二人ともマイペースなんだから。
まったく、誰に似たんだか....
仕方ない。風華を呼びに行くか。

コンコン

「風華~。私よ~。入っていいかしら~??」

「は、はっ、はいっ。お母様、ど、どうぞぉっ!!」

何を焦ってんだあの子??

ガチャ

「いらっしゃいませ、お母様ぁ。今、お茶入れますねぇ。」

ん!?

「ありがと~。けど、風華~。あなた、またお菓子作ったでしょ~!!」

「.....今日は、スコーンですぅ。」

はぁ。

「そんなぁ、溜め息つかないでよぉ....!!」

まぁ、今日は許してやるか。
美彩ちゃんも来たんだし.....

「ま、いいわ~。スコーン持ってついてきて~。今日は、紹介したい人がいるの~。」

風華は大きい皿に山盛りになったスコーンを慎重に持つと、ふらふら歩いてきた。

「ほんとにぃ?誰だろぉ。お友達になりたいなぁ。」

風華の周りに花が飛んでる。
可愛い奴め。

私と風華は、部屋を出て行った。

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