冬の約束

「いや、風華さんのことを言っているわけではないからね。」

風華さんがぱぁっと花が開いたように笑った。
頭を撫でると、嬉しそうに照れていた。
真面目にリスに見えるわ、これ。

「ねえ~、私は~??私のこと嫌いなの~?」

さすがにウザくなってきた。

「......」


「無視ぃぃぃぃぃ!!ヒドくない~??ねぇ美彩ちゃ~ん。」

「いい加減にしないと、ウザいよ。お母さん。」

誰.....?っていうか、知ってるよ、誰かは。
だけど、なんで.....
え?

「初めまして。私は華月。さっきはバドミントンのし過ぎで休んでたけど、もう快復!!これから、よろしくね。」

なんか、やっと普通な人、出てきた。
なんか、華月さんの方は性格が合いそうな....!!
普通に話せる人、居てよかった。

「私は美彩。よろしく!!」

「知ってるよ、聞いてた。よろしく、美彩。
私は、華月って呼んでねっ!!」

「うん。けど、呼び捨ては....」

「ねぇ、私のこと忘れないでぇ....」

あ、忘れてた。
けど泣きそうな顔もかわいい。

「「ごめん、ごめん。許して??」」

「うわぁ~!!双子でもハモったことないのに、二人でハモるなんてぇ!!びっくりしたよぉ。」

「まぁ、話し方が話し方だけにね......」
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