冬の約束
<<美彩 side>>

暗い.....道..?

暗くて何も見えない。
暗い..........っ...やだ....怖い

なんか、見えてきた...
光!?

「いやっ.......!!」

薄暗っ。
あれ?この場所って...どこかで.....?

「おい!!起きろって。美彩。美彩!!」

また、光!?
まぶしっっ!!

「.........えっ??」

「『えっ』じゃねぇ。次、お前の番。」

爽、すごい怖い顔。
あーそういえば、卒業証書の受け取りで寝てたんだっけ。

「3年7組 花咲 美彩!!」

私は、良い返事をしながら立ち上がった。

「はい。」

そういえば、あの夢。
それに、あの場所.........まさかね。

「卒業おめでとう。」

「ありがとうございます。」

校長先生、妙に私の時だけニヤニヤしてるんだけど...ま、いっか。

「3年7組以上。38名でした。」

パチパチパチパチパチ...

「皆様、ここでプログラムの変更です。」

え、なにこれ。教頭の顔がさっきの校長の顔と似てるな。

「まず、プログラム表をご覧下さい。次に予定されていたプログラム11番 卒業生代表の言葉で、トップ高校を首席合格した花咲 美彩さんがやる予定だったのですが、諸事情によりこのプログラム11番をなしとさせて戴きます。恐れ入りますがご容赦下さい。」

え。
えっと。
どういうことですか、教頭!?

「....以上です。卒業生、退場!!」

卒業式、終わったし....
そういえば、教頭がさっきとうって変わって青い顔なんだけど...
っていうか、こっちに来た。

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