きみはアイドル



バタバタバタバタッ



「!!?」



突然、遠くから誰かの足音が響いてきて
驚いた俺は、とっさに言葉を飲み込んだ。



な、なんだ…?!すごい足音だったけど…



てか…俺がここにいるって分かったら…やばかったりする?!



そう思って俺が辺りを見回していると、



「あ、あの足音…多分演劇部の人だと思います。」


「演劇部?」


「はい…。たまに、今日みたいに誰かが階段をすごい勢いで駆け上がっていく音がするんです。気になったのでちょっと聞いてみたら、演劇部って朝練があるみたいで…」



「なるほど…じゃあさっきの人は遅刻しそうか何かで急いでるだけって事か。」


俺がそう言うと、麻結はコクンと大きく頷いた。



なんだ、そうか…びっくりした…



つーか、演劇部って朝練とかあるんだな…
今まで朝早く来た事なんて無かったから、全然知らなかったけど…。







< 100 / 146 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop