きみはアイドル



「あ…もうちょっとで着くね」



麻結がふと窓を見て呟く。



「麻結の降りる駅はまだなの?」



そういや、一緒の方面とは聞いていたけど、一体どこまでなのだろう。



「私?私はもっともっと遠いところだよ。」



「そうなの⁉︎」



僕でもちょっと遠いところから通っていると思ってたけど…



「まぁでも…寝てたら一瞬だよ。すぐ寝ちゃうんだよね、私。」



そしてふにゃりと笑う麻結。



そんな事を話している間も、時間はどんどん過ぎてしまう。








< 11 / 146 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop