きみはアイドル



や、やっぱり不思議に思うよね…。



でも、そういやキッカケってなんだったっけ?



昔会った事があるっていうのは
一輝先輩は覚えてないだろうし…



あれかな、入学式の時に一緒にTV局近くまで行った事かな…


いや、でもそれだけじゃ無い気が…

色んな嬉しい偶然が重なってって…



「うーん…よくわかんないや。…って晶さん!そんな事より…!」



「え?!そんな事じゃないだろ!俺めっちゃ気になるんだけど…!」


やっぱりよく分かってない私は、何事もなかったかのように言ったけど
あっさり晶さんに突っ込まれてしまった。



「え、うーん…だって…本当、色んな偶然が重なっただけで…。前会ってた事も覚えてないだろうし。」



「偶然か…そうかあ?それに昔会ってたって…なんか運命的なのが…」




そこまで言うと、晶さんは
あれ?っと言う表情をして言葉を詰まらせた。



「え?何、昔会った事あるって。」


そう言われて私も気付いた。




「あ。」



「あ。じゃないよ麻結!そんな事あったなんて…俺に報告しろよ!」




< 114 / 146 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop