きみはアイドル
「えっっ?!!」
ちょ…ちょっと…何で分か…
じゃなくて!
「な、何でそう思ったの?!私、一言も『好き』なんて単語出してないよ…?!」
私が恐る恐る聞くと、晶さんは涼しい顔をして言った。
「え?いや、だってそりゃ…話してる麻結の顔見れば一発で分かるよ。雰囲気が出てるっていうの?あ…好きなんだなぁって思った。」
それに対して、見事に当てられた私の顔は熱い。
はぁ…晶さんには何でもお見通しって事なのかな…
前だって…
穴を開ける訳にはいかないって思って熱があっても挑んだ現場で
一生懸命隠した体調不良に直ぐ気付かれちゃったしな…
そ、それか、私が分かりやすいのか…だけど。