きみはアイドル




でも…どうして私に話してくれたんだろう…こんな大事なこと…




私が言う前だったし…




そう思って裕也先輩に話すと、少し微笑んで




「うん…だってその方が一輝の為になるんじゃないかと思ってさ。」



とだけ言った。






ど、どういう事だろう…



考えていたものの、意味が分からないまま休み時間が終わり
そのまま裕也先輩と別れて教室へと戻る事に。




…裕也先輩は、ああ言ってくれたけど…



私はどうすればいいのかな。




考えれば考えるほど、自分ではどうにも出来ないんじゃないかと思ってしまう。



…でも




この間も、昔も
一輝先輩に助けてもらってばっかだから…何かお返ししたいのに…。




☆★☆★☆★☆



…で、翌朝。



「いいの?俺に?」



「はい…友達の誕生日にって作ったんですけど余っちゃって。あ、甘いものとか嫌いじゃなかったら…」




そう言って私は袋に入れてラッピングしたクッキーを渡した。



…だ、だってこんな事くらいしか思いつかなかったんだもん!


バレンタインでも何でもないし、おかしいかも…とは自分でも思ったけど…





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