きみはアイドル



「麻結ってお菓子作りとか得意なの?」


「え?あ、うーん…そうですね…でも前から時間がある時は割と作ってたんで、まあまあ得意…って感じですかね?」



「ふーん…そうなんだ。」



すると、一輝先輩は何か考え始めたようで一瞬黙り込んだあと
また口を開いた。




「ね、良かったらまた時間ある時作ってよ。…今度は、俺の為に。」



えっ…?!



…あの…










…今回もそうなんだけどな…って、

そっか、今回はついでにって設定だった。


だって…!何回も言うけど、ただの日に…おかしいと思うだろうし…



と思い




「はい!また作りますね…!」



とだけ言うと一輝先輩は満足そうに「うん。」と呟いた。




…何か良く分からないけど…とりあえず良かった…かな。



何か忘れてる様な気がするけど…







あれ?本当に何だっけ…?





< 125 / 146 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop