きみはアイドル
「麻結ってお菓子作りとか得意なの?」
「え?あ、うーん…そうですね…でも前から時間がある時は割と作ってたんで、まあまあ得意…って感じですかね?」
「ふーん…そうなんだ。」
すると、一輝先輩は何か考え始めたようで一瞬黙り込んだあと
また口を開いた。
「ね、良かったらまた時間ある時作ってよ。…今度は、俺の為に。」
えっ…?!
…あの…
…今回もそうなんだけどな…って、
そっか、今回はついでにって設定だった。
だって…!何回も言うけど、ただの日に…おかしいと思うだろうし…
と思い
「はい!また作りますね…!」
とだけ言うと一輝先輩は満足そうに「うん。」と呟いた。
…何か良く分からないけど…とりあえず良かった…かな。
何か忘れてる様な気がするけど…
…
あれ?本当に何だっけ…?