きみはアイドル



で、でも…



「って事は、美波ちゃんは私の先輩って事になるんだよね?一緒の学校って事だよね?!」



私は期待の眼差しで美波ちゃんをみつめた。



「まぁそういう事だねー!私は3年生だけど、芸能科って事で色々一緒になることもあるし…なんかあったらいつでも相談してよ。」



そう言って笑う美波ちゃんがなんだか神様のように思える。



よかった…!


もうお仕事の方もこんな感じだし、浅井さんとは上手くいかないし
正直不安しか無かったけど…
学年は違っても美波ちゃんが一緒だと心強いよ…!


☆★☆★☆★☆



…って、その時は安心しきっていたんだけど…



「入学式の日なのに仕事があるって…どういうこと…!?」



そう。今日は聖章高校の入学式の日。



…なんだけど



私は学校には来たものの、お昼から仕事が急に入ってしまったために
特別に式を途中で抜けさせてもらったんです。



そして今学校の近くに停めてある浅井さんの車まで向かっているところ…




< 19 / 146 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop