きみはアイドル
…うぅ…今日は入学式だってこと浅井さんも知ってるはずなのに…
いやいや、でもお仕事が貰える事は嬉しい事だし。
それに、もっともっと頑張らないと…
7年前に出会った忘れることのない
あの人の顔が浮かぶ。
…あの人にまた会えた時、同じくらいの存在になっていたいもん…
…今のままじゃ…
俯いたままの自分にそう言い聞かせて、歩くスピードを速めた。
…あ、あった…
浅井さんの車を見つけた私は、後部座席に乗り込もうとドアに手を掛けた時
ガチャ!!
「…え?」
今…鍵閉められた…よね…