きみはアイドル
呆然としていると、運転席の窓が開いた。
と思ったら…次の瞬間、浅井さんから耳を疑うような言葉が。
「突然だけど…今からテレビ局まで1人で行ってくれない?私は車で先回りしてるから。」
…へ?
唖然…
どういう意味?…本当に突然すぎてちょっと…
私がそのまま固まっていると、
浅井さんはまた強い口調のまま言った。
「だから…!1人で行きなさいって言ってるの!聞こえてるでしょう?」
「き、聞こえてます…」
「自分で高校に行くなんて事言い出したんだから、それくらいは当たり前でしょう?今後も一切高校には迎えに来ないから、自分でなんとかしなさい。」
「あ、で、でも…」
そうピシャリと言うと
私が何か言う前にサッサと窓を閉め
あっという間にどこかへ行ってしまった。