きみはアイドル
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駅を出て2人で歩いていても、今度は全然気づかれなかった。
…神山先輩…メガネかけてると結構雰囲気が違うからなぁ…
か、かっこいいのは変わらない…けど…
「そういえば…麻結ちゃんは今日収録かなんかなの?」
「…!…は、はい。深夜にレギュラーでやってるバラエティ番組なんですけど…」
急に話しかけられたのもあって、少しドキドキしながら答えた。
…あ、ちょっと待って…
普通にバラエティ番組の収録とか言っちゃったけど…
一応女優なのに何で?とか思われたかも…!?
私が少し後悔しているのをよそに
神山先輩はパッと目を見開いた。
「…あ、もしかしてあのコント番組?!」
「そうです…えぇ!?こ、神山先輩ご存じなんですか?」
「そりゃ知ってるよ!いつも見てるし。…って言ってもあの番組始まってまだ二回くらいだけどね。」
そう言って無邪気に笑う神山先輩。