きみはアイドル
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電車は田舎の方面でさらに平日昼間だったからなのか
あまり人はいなかった。
僕達は横並びに座って
普段は人見知りな僕からは考えられないくらい、色んな話をした。
そしてひょんなことから僕の最近の話になって…
「えっ…一輝くんってあのクラウン事務所に入ってるの?!」
麻結は目を見開き驚いた様子で言った。
ちなみに、クラウン事務所っていうのは僕が一週間前くらいに入った事務所で、大手のアイドル事務所だ。
ちなみに、今日もそのレッスンで来ていたりする。
「そっか…クラウン…!じゃあ将来はアイドルだね!」
「うん…でも…今はちょっと悩んでるんだ…」
麻結の明るい声とは対照的に、僕の声は自分が思っていたより暗かった。
「悩み?何かあったの?」
「……。実は…」