きみはアイドル



俺はいいけど…



てか肝心の麻結ちゃんの意見は?!裕也が勝手に決めちゃってるけど…!!


それに、何で急に麻結ちゃんを誘うなんて言い出したんだ…?いや、俺的には凄く嬉しいけど…!あ、でも普通科のやつらもいるしなー…うーん…



「どう?麻結っちは金曜日空いてる?」


俺が考えている間に、裕也が麻結ちゃんにそう聞いていた。



「金曜日…ですか?金曜日って学校なんじゃ…」



「それがね〜…今週の金曜日は創立記念日だから、学校はないんだよ!」



「…えぇぇっ!そうなんですか?!」



何故か裕也が威張るように言うと、麻結ちゃんはとても驚いている様子だった。



…ってことは知らなかったのかな?



俺がそう聞くと



「し、知らなかったです…。聞いてなかったか、その時いなかったか…。」



わたわたしている麻結ちゃんを見て、
俺は思わず ふっと笑みを浮かべた。



「やっぱり。そっか…でもまあ1年だし分からないよね、そんなの。」



俺がそう言うと、麻結ちゃんは微かに首を縦に振った。









< 63 / 146 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop