きみはアイドル
俺はいいけど…
てか肝心の麻結ちゃんの意見は?!裕也が勝手に決めちゃってるけど…!!
それに、何で急に麻結ちゃんを誘うなんて言い出したんだ…?いや、俺的には凄く嬉しいけど…!あ、でも普通科のやつらもいるしなー…うーん…
「どう?麻結っちは金曜日空いてる?」
俺が考えている間に、裕也が麻結ちゃんにそう聞いていた。
「金曜日…ですか?金曜日って学校なんじゃ…」
「それがね〜…今週の金曜日は創立記念日だから、学校はないんだよ!」
「…えぇぇっ!そうなんですか?!」
何故か裕也が威張るように言うと、麻結ちゃんはとても驚いている様子だった。
…ってことは知らなかったのかな?
俺がそう聞くと
「し、知らなかったです…。聞いてなかったか、その時いなかったか…。」
わたわたしている麻結ちゃんを見て、
俺は思わず ふっと笑みを浮かべた。
「やっぱり。そっか…でもまあ1年だし分からないよね、そんなの。」
俺がそう言うと、麻結ちゃんは微かに首を縦に振った。