きみはアイドル
「お、おはようございます…」
「…おはよう。麻結にしてはちょっと遅かったじゃない。…まだ体調が悪いの?」
ひいぃっ
浅井さん…やっぱり怒ってる…?
「いえ、体調はもう大丈夫です。…迷惑をお掛けしてしまって…本当にすみませんでした…。」
「あら、そう。…まあ、ここに座りなさい。」
そう浅井さんに促され、私は隣りの席に座った。
こ、これは…座ってからじっくり説教されるパターンじゃ…?!
そう思い、びくびくしていた私だったけれど
「そういや…演技のレッスン、減らす事にしたから。いいわね?」
その浅井さんの言葉に驚いて、俯き気味だった顔を凄い勢いであげた。
「え…それってどういう…?!」
前は寧ろ増やしていった方がいいって言って、今この状況なのに…!?