きみはアイドル
すると、浅井さんは答えてくれた。
「そうなの?ほら、あの子よ。クラウン事務所の、神山一輝くん。同じ学校でしょ?」
「…っえ…!?」
こ、神山先輩?!?
…いや…確かに同じ学校だし、なんなら昨日も話したけど!!
…でも…そんなこと一言も…
確かに、裕也先輩が先に1人で入ってきた時は、ちょっと不思議に感じたけど…
私が動揺していると、さらに
「あの子は…彼氏かなんかなの?」
「へっ…?!!」
浅井さんの突然の言葉にびっくりしすぎて、つい間抜けな声が出てしまう。
って…!
か、かかか彼氏?!
「ち、違いますよ!!急に何言ってるんですか浅井さん!!!」
「あら?そうなの?…あの子、かなり麻結の事を気にかけてたみたいだけど…。」
そう言って首を傾げる浅井さん。