きみはアイドル
そのせいか、少し挙動不審になりつつも集合場所までたどり着くと
見覚えのある人が見えた。
「美波ちゃん!おはよう!」
「おはよう!麻結。」
私が声を掛けると、笑顔で手を振ってくれる美波ちゃん。
辺りを少し見回してみたものの、神山先輩と裕也先輩は見当たらない。普通科の先輩はよく分からないけど…
「今って…美波ちゃんだけしかいないの?」
「うん。そーみたい。何か早く着いちゃって。」
「そっか…よかった〜…美波ちゃんがいてくれて…」
私ちょっと人見知りで、特に知らない男子とはあんまり話せないから…なんだかホッとする。
「あ!ねぇ、美波ちゃん…私のこの格好、変じゃないよね?!大丈夫だよね?!」
「全然変じゃないよ!寧ろ超可愛い!!まぁ麻結はいっつも可愛いけど…」
いや、それは無いけど…
とりあえずよかった…。