きみはアイドル



「おっはよー!麻結っち、みなみん!!」


そこにいたのは裕也先輩と神山先輩だった。



…わ…神山先輩の私服だ…!!


帽子は深く被っているものの…やっぱりかっこいい…




本当、何着ても似合うなぁ…


しばらくぼーっと見とれていると、



「…お、おはよ。」



!!



「お、おはようございます!!」



や、やばい…変に思われたかも…!ちょっと無言になっちゃったし…



そう思って慌てて挨拶をして、神山先輩の方を見上げたけど…


…?神山先輩ちょっと顔が赤い…?風邪なのかな…。



すると、普通科の先輩達も到着したらしく、歩いて移動する事になった。




でも…



「うわぁ…本当に望月麻結だ…!めっちゃ可愛い!!」



「聖章だったんだ。まぁ…元天才子役だしね。」




「そうそう、天才子役って言われてた!まぁ確かにすげぇよなー。」



その普通科の2人に話しかけられたけど…な、なんか怖い…!!


それに、元天才子役って…ちょっと前まで浅井さんが怒る時の口癖みたいなものだったから…



「あ…ありがとうございます。」




私はそれだけ言うと、さりげなくその2人から離れて美波ちゃんのところへ行った。



…やっぱ…怖い…なんでだろ…




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