きみはアイドル
わわわわ…!
そうして歌い始めた神山先輩の姿は、いつもよりもっとキラキラしていて
かっこよくって
ステージじゃなくても、やっぱりアイドルだなぁ…って思うくらいで…
ついつい、その姿に見惚れてしまっていた。
でも…そうだよね…
Birthの絶対的センターだし、ファンも凄く多いし…。
すごい人…なんだよ、ね。
でも、それがこうやってカラオケで聴けるなんて…!
何故か無性に感動しながら、神山先輩の歌声を聴いていた。
☆★☆★☆★☆
そしてあっという間にお昼過ぎに。
「そーいや、お昼ご飯ってどうすんの?俺めっちゃお腹すいたよー!」
カラオケから出ると普通科の先輩がそう叫んだ。
「そういや…麻結、時間はまだ大丈夫なの?」
「うん。レッスンが無くなったから、ちょっと余裕が出来たんだ。」
隣を歩く美波ちゃんの言葉に、私は笑顔で答えた。