きみはアイドル




わわわわ…!



そうして歌い始めた神山先輩の姿は、いつもよりもっとキラキラしていて


かっこよくって



ステージじゃなくても、やっぱりアイドルだなぁ…って思うくらいで…




ついつい、その姿に見惚れてしまっていた。




でも…そうだよね…




Birthの絶対的センターだし、ファンも凄く多いし…。


すごい人…なんだよ、ね。




でも、それがこうやってカラオケで聴けるなんて…!




何故か無性に感動しながら、神山先輩の歌声を聴いていた。




☆★☆★☆★☆


そしてあっという間にお昼過ぎに。




「そーいや、お昼ご飯ってどうすんの?俺めっちゃお腹すいたよー!」


カラオケから出ると普通科の先輩がそう叫んだ。



「そういや…麻結、時間はまだ大丈夫なの?」


「うん。レッスンが無くなったから、ちょっと余裕が出来たんだ。」



隣を歩く美波ちゃんの言葉に、私は笑顔で答えた。




< 80 / 146 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop