きみはアイドル
そう。神山先輩がハッキリ言ってくれたから…
…
そこまで考えて思い出した。
…あ、ちょっと待って…結局お礼言えてない!!
あれから会うのが初めてだったから、今日絶対言おうと思ってるのに…!!
でも…そういや、今日は話すことすら難しかったような…
いや、でも時間的には、お昼を食べたら仕事に行かなきゃいけないし…!どうしよう…!
私が勝手に不安になっていると、近くにあったファミレスに到着。
「ここでいいよね?」
裕也先輩はそう言うなり、皆の返事を待たずに先にお店に入ってしまった。
「相変わらずマイペースだねぇ。」
そう言って後ろから着いて行く美波ちゃん。
私も慌てて後を追う。
みんなが店内に入ると、1番先に入っていた裕也先輩から衝撃の言葉が飛び出した。
「今ねー、6人席がないんだってー。でも2人席と4人席で分かれてなら入れるらしいから…麻結っちと一輝で座ってくれない?」
ん?
「「…えっ?!」」
この重なった声は間違いなく、私と神山先輩。