きみはアイドル



☆★☆★☆★☆



「麻結ちゃん、注文決まった?」


「は、はい!このグラタンにしようかなーって…」


「ん。分かった。」



そう言うと、サラッと店員さんを呼んで注文してくれる神山先輩。



なんでもないことだけど…何故だか緊張してしまう。



だって真正面に向かい合って座ってる訳だし…。



きっと、私だけが意識しちゃってるだけだと思うけど。



すると、神山先輩が口を開いた。


「…そういや麻結ちゃん、お昼食べたら仕事行くんだったっけ?」



「そうなんです…すみません、なんかこんな中途半端で…」



私が少し俯くと、


「いやいや!そんな謝らないで?無理に誘ったのはこっちなんだし…。それに、あの2人うるさかったでしょ?」



「あの2人って…」



「あぁ…普通科のやつら。あいつら、絶対麻結ちゃん狙ってるみたいだっし…ったく、あいつらのせいで…」



??


後半はよく聞こえなかったけど…普通科の先輩って言ってたよね?


それに、狙ってるって聞こえた気がしたけど…なんだろ…美波ちゃんも言ってたけど。





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