きみはアイドル



すると、一輝先輩は目を見開いた。



「…え?!なんで知って…!?」



「マネージャーから聞いたんです。…あのあと“自分が正しかったのか考えてみた”って言ってて…」



「?!…そうなんだ…。」


そう言うと一輝先輩は驚きつつもホッとした表情を浮かべていた。



「それで、今日もレッスン無くなったんですよ。前はギチギチに詰められてたんですけど。」



「そっか…でも、よかった。」



?よかった…って?


すると、一輝先輩は言葉を続けた。


「いや、言ったときは夢中だったからあんまり考えて無かったんだけど…マネージャーだし、
ああやって言っちゃったことで、麻結への風当たりがもっと強くならないかなって思うと心配だったからさ。」



そして一輝先輩は優しく笑う。



そ、そんなに心配してくれてたんだ…。


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