きみはアイドル
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そして次の日。
俺は昨日と同じ時間の電車で登校した。
…麻結、いるかな…
そんな思いを抱きながら。
そして
…いた…。
昨日と同じく、席に座って勉強をしている麻結の姿を見つけると、
「おはよ。麻結。」
俺はあくまでも平静を装って、麻結がいる教室の中へ入った。
すると、
「お、おはようございます…!一輝先輩、今日も面談なんですか?」
「いや…もう少しでテスト期間だし、俺もちょっと勉強しようかなーって思って。昨日の面談でも言われちゃったし…」
…そんなこと言って、本当は麻結といたいだけなんだけど。
「…もし麻結が迷惑じゃなければ、もうちょっとここに居て…いい…?」
少し照れながら、俺は麻結の前の席を指差す。
「全然迷惑なんかじゃないです…!むしろ私、1人ってちょっと寂しかったので…嬉しいです。」
麻結はそう言って、にっこり微笑んだ。
…っ…や、やばい。
俺は赤くなった顔を隠すように、口を手で覆いながら席に座った。