天敵なキミに恋をした




「私のことなんて嫌いなのかなぁ…」




口に出すと涙が溢れてきた。



相沢くんはもう、私となんて話したくないんだ。関わりたくないんだ。




「好き、なのになぁ……」




ふと空を見上げればもう暗くなっていて、


もうすぐ先生が見回りにくるかもしれない。




だから、屋上を出て校門を出る。





結局、相沢くんはこなかった。




泣きながらトボトボと歩くと後ろから温かいぬくもりに包まれた。





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