天敵なキミに恋をした
そしてそのまま部活が終了した。
「詩音ちゃん、りりちゃん、朝山くんちょっときて。」
亜美先輩に呼び出された。
「私、相沢くんを誘おうと思うの。そのためにみんな協力してくれないかな。」
亜美先輩の言葉に頷くりりちゃんと朝山くん。
私は……不安で仕方ない。
相沢くんが亜美先輩の元に行ってしまわないか、
亜美先輩が相沢くんのことを好きにならないか。
部活のために頷かなければいけない。
公私混同してはいけない。
それはわかってる…わかってるけど……
不安でたまらない。
「詩音ちゃんは?どうかな?」
俯いてる私を不審に思ったのか遠慮がちに聞いてくる亜美先輩。