天敵なキミに恋をした
今井くんのウワサ
【相沢 奏多side】
大好きな神崎と付き合ってからも俺は何度も告白を受けた。
なのに、神崎は一度も嫉妬をしてくれたことはない。
俺なんて、神崎が男と話すだけでヒヤヒヤしてるのに。
そんなある日、俺と神崎と大海先輩で音楽室にいって大海先輩の演奏を聴いた。
大海先輩の演奏はとても綺麗で中学の頃からさらに成長していた。
「付き合ってた頃は奏多くんって呼んでたよね。」
大海先輩のこの言葉。
チャンスだと思った。神崎を嫉妬させるチャンスだと。
俺と先輩で付き合ってた頃の話をすると神崎は少し顔を歪める。
嫉妬、してくれたのかな。
そう思ってると神崎は音楽室を出て行った。