天敵なキミに恋をした





その次の日、学校へ行く。




「…神崎おはよう。」




勇気を振り絞ってそう言うと神崎はビクンと大げさすぎるほど肩を震わせた。




「あ……お、はよ…」





震えてる声。合わない視線。




もう、手遅れなのかもしれない。




「相沢、詩音になにしたのよ。」




気づいたらお昼休みになっていて、河井に話しかけられる。




「なにって……別に……」




すると河井は俺の机をバンッと叩いた。




「あの子ね、泣いてたのよ?さっき。『相沢くんに嫌われちゃった』ってね。」





は?何言ってるんだ?アイツが俺を嫌ったんだろ?アイツにとっての俺はもう恐怖の対象なんだろ?






< 178 / 320 >

この作品をシェア

pagetop