天敵なキミに恋をした




神崎に甘いな……俺も…




神崎のたったそれだけの言葉であんなに頑と拒否していた音楽を、サックスを再びやるなんて。




「相沢くんっ……すごいよ…っ!」





吹き終わると興奮したように飛び跳ねる神崎。



……かわいすぎかよ。





「…そうか?ま、サンキュー。俺楽器片付けてくるからここで待ってて。」




それがお世辞だろうが本音だろうが神崎の嬉しそうな顔を見れてよかった。




久々に吹いたサックス。




「もう一度やりてぇな…」





楽器を片付けながらそう呟く。






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