天敵なキミに恋をした
「兄貴、本当のことを教えてくれよ。」
相沢くんがそういうとお兄さんはため息をついた。
「しょうがねぇな、本当のことを話してやるよ……」
相沢くんのお兄さんは意を決したように顔を上げた。
「あの頃、俺もガキでさ周りの奴らに陰口言われておまえに八つ当たりした。それは事実。だからあんなひどいこと言った。
でもさ、音楽をやめたのはおまえのせいじゃない。」
その言葉で相沢くんは顔を上げる。