天敵なキミに恋をした




「あのさ…今更言って調子いいかもしれないけど、部活、入れてくれないかな?」




緊張した顔つきでいう相沢くん。



なーんだ、そんなことか。断られるかもって今まで言い出せなかったのかな?



でも、断るわけないよ。




「もちろんだよっ!」




私がそういうと相沢くんは安堵のため息をついた。




お兄さんとのことが決着ついたから相沢くんは再び音楽を始める。



お兄さんの本心を知ったから再び吹奏楽も始める。




なんだか、お兄さんに感謝しなければいけない気がしてきた。





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