天敵なキミに恋をした




「やっぱ相沢くんだったのね。あなたのご両親もすごい活躍してるものね。」




「うちの父と母を知ってるんですか?」




相沢くんが不思議そうに聞く。




「知ってるも何も、大学の頃同じ音楽大学だったから。貴方が私がいる学校入るって時はご両親ったら、嬉しそうに伝えてくれたわ……」





懐かしそうに微笑む宮田先生。




それからハッとしたように机の引き出しから一枚の紙を取り出した。




「はいこれ、入部届け。」




「ありがとうございます。」





相沢くんは受け取るなりすぐに入部届けを書き始める。




「本当は家で書かないといけないものだけど…まぁ今回は許すわ。」




宮田先生がそういうとちょうど書き終わった相沢くんが入部届けを提出する。





< 241 / 320 >

この作品をシェア

pagetop