天敵なキミに恋をした
「いえ…私は特に何もしてませんから…」
あはは、とそういうと後ろから頭を叩かれた。
「いたっ…」
振り向くとそこにはため息をついてる相沢くんがいた。
「バーカ、おまえのおかげだよ。俺が兄貴とのこと解決したのも、音楽に戻ってこれたのも。」
相沢くんのその言葉にジーンとする。
「まぁ、とりあえずコンクール頑張りましょ。このメンバーで出るんでしょ?」
りりちゃんがそういい、
「おぅ、俺の華麗なトランペットの演奏も聴くがいい!」
いつの間にか会話に入ってた朝山くんがニカっと笑ってそういう。
そうだよね、頑張らなきゃ。
このメンバーで金賞をとる。絶対に!
そう思った。