天敵なキミに恋をした
「本当は罪を償わないといけないってしってる…でもっ……」
「はい、兄貴うるさいから退場して。俺はな、無理やり襲ったんじゃないから。」
相沢くんがお兄さんを部屋の外に追い出す。
「え⁉︎じゃあ詩音さん、クズ兄ちゃんが襲うこと了承したの⁉︎ありえない!お兄ちゃん、脅したんでしょ。」
「あぁ…ついに弟は脅迫までしてしまったか……」
美希ちゃんがそう言い、お兄さんが落ち込むと相沢くんはため息をつく。
「ったく、本当面倒クセェな、おまえら。神崎、もう帰るぞ。こいつらと話したくねぇ。」
疲れ切ったようにいう相沢くんに苦笑しながら私たちは外に出た。