天敵なキミに恋をした




「ごめんな、神崎。美希はすげぇおまえに執着してるし、兄貴は心配性だし……」




帰り道、呆れたようにいう相沢くん。




「ううん、すごくいいお兄さんと妹さんだと思うよ。楽しかったよ。」




さっきのことを思い出しクスクスと笑う。




「そうか?ならよかったけど……」




そしてしばらく歩くと私の家に着く。




「送ってもらっちゃってごめんね。今日は楽しかったよ、ありがと。」




「いや、こっちこそいろいろごめんな。」



相沢くんはそう言って私にキスをする。




「なっ、ここ、外……っ…」




「しらねぇよ。じゃあな。」




相沢くんはそう言って帰っていったのだった。




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