天敵なキミに恋をした




「なんかそれ、プロポーズみたい。」




「んなっ!そういう意味じゃないけど…結婚できたら嬉しいな、なんて。」





そう言ってチラリと相沢くんを見ると一瞬、驚いていたけどクスリと笑って




「そうだな、俺はずっと離さないでいる気だけどおまえはどうなの?」





「もちろん、離れるわけないよっ!」




食い気味に返事をすると相沢くんは嬉しそうに目を細める。




「好きだよ、詩音。」





相沢くんはこの日、初めて名前を呼んでくれた。





「私も、大好きです…っ!」





そう答えると相沢くんから優しいキスが降ってきた。





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