天敵なキミに恋をした
「なんですかそれ、早く脱いでほしいんですか?下心満載ですね。変態ですね。」
いつもの毒舌で美希が言い放つ。
べ、別に下心とかないっていったらウソになるけどさ……
ええい、ここは開き直ってしまえ。
「美希の水着姿、みたいに決まってんだろ。好きなんだから。」
俺の気持ちなんてとうの昔にバレてるから今さら好きと言うことに抵抗はない。
「……じゃあ脱ぎます…。お兄ちゃん、パス!」
美希はそう言ってパーカーを脱いで奏多に向かって投げる。
奏多は見事キャッチした後、さっき敷いたレジャーシートの上においていた。
そして俺の目線は奏多から美希へと戻る。