天敵なキミに恋をした
キミに恋する瞬間
それからしばらくが経った。
あれから私は少しは上達した…と思う。
そして今日の部活の自主練の時間、先生の元へ行く。
「宮田先生、聞いてほしいところがあります。」
私はそう言ってカットされた部分を吹く。
すると宮田先生はニコリと笑った。
「そうねぇ、神崎さん、最近頑張ってるしスランプも抜け出せたみたいだし、そろそろそこをカットやめましょうか。」
その言葉に舞い上がりそうになる。でも…
「ば、ばれてたんですか?スランプって…」
「えぇ、あたりまえじゃないの。前まで吹けていたところが急に吹けなくなってるんだから。」
宮田先生はニコリと笑った。
「でも今の神崎さん、スランプ前と比べて本当に上手くなったと思うわ。よく頑張ったわね。」