天敵なキミに恋をした




「おい、聞いてんの?人の話。」




俯いてた私の顔を覗き込む相沢くん。



「っ…!ご、ごめん……なんの話だっけ?」



まったく、覗き込むとかやめてほしい。顔が近いじゃんか……




「体育祭の話。ほんとおまえは運動の話になるとダメなんだから……」




そう言って一から説明してくれる。



だって体育は苦手なんだもん……しょうがないじゃん……




「でもさ、相沢くんだって音楽の話になると人の話聞かないじゃんか。」



キッと睨みつけて言うと相沢くんは微笑んだ。





< 4 / 320 >

この作品をシェア

pagetop