天敵なキミに恋をした
「おい、聞いてんの?人の話。」
俯いてた私の顔を覗き込む相沢くん。
「っ…!ご、ごめん……なんの話だっけ?」
まったく、覗き込むとかやめてほしい。顔が近いじゃんか……
「体育祭の話。ほんとおまえは運動の話になるとダメなんだから……」
そう言って一から説明してくれる。
だって体育は苦手なんだもん……しょうがないじゃん……
「でもさ、相沢くんだって音楽の話になると人の話聞かないじゃんか。」
キッと睨みつけて言うと相沢くんは微笑んだ。