天敵なキミに恋をした
「あ、聞いてください!私好きな人がいるんですけど……」
相沢くんの名前は伏せて話すと亜美先輩は親身になって聞いてくれた。
すると朝山くんが駆けつけてきた。
「神崎ちゃん、好きなやついんの?きになる。」
「朝山には関係ないから散れ。」
なんとも辛辣なりりちゃん。
「ちょっ、河井、それはひどくない⁉︎
なぁ、お前もそう思うだろう?俺の愛しのマウスピース……」
朝山くんは手に持ってたトランペットのマウスピースに話しかけながら去っていった。
正直言うと少し気持ち悪かったのは気にしないでおこう。
「恋素敵ね。私応援するからなんでも相談してね!」
亜美先輩は優しく微笑んでくれる。