天敵なキミに恋をした
「ねぇ、相沢くんっ…」
公園から出て行く相沢くんの腕を掴む。
「……ごめん。俺急いでるから。」
相沢くんは私を振り払って帰っていった。
「あ……」
拒否られちゃった。
状況や理由はどうあれ、その事実が悲しくて。
もし私じゃなくて好きな子だったら話してくれてたのかな?
そう思うと切なくて。
涙が、止まらない。
「ふ…っ……え、く……」
おかしいな、泣くはずなんてなかったのに。
泣いたら負けみたいで嫌だったのに。