天敵なキミに恋をした





「ねぇ、相沢くんっ…」




公園から出て行く相沢くんの腕を掴む。




「……ごめん。俺急いでるから。」




相沢くんは私を振り払って帰っていった。




「あ……」




拒否られちゃった。




状況や理由はどうあれ、その事実が悲しくて。




もし私じゃなくて好きな子だったら話してくれてたのかな?




そう思うと切なくて。





涙が、止まらない。




「ふ…っ……え、く……」




おかしいな、泣くはずなんてなかったのに。



泣いたら負けみたいで嫌だったのに。




< 66 / 320 >

この作品をシェア

pagetop