天敵なキミに恋をした
彼の兄妹
そして当日ーー
朝早くからりりちゃんは私の髪の毛とメイクをしに来てくれた。
メイクは薄めにしてもらい、髪の毛はストレートでおろしてるんだけど編み込みが入ってるようにしてもらった。
よし、このペースで歩くと五分前には着くな……
駅前につくとそこにはもう相沢くんがいた。
「あ、いざわくん……」
相沢くんは近くの柱にもたれ掛かりながら携帯をいじっていた。
私服姿はとてもかっこよく、すごく絵になっていた。
周りの人ほとんど相沢くんに注目してるくらい……
すると相沢くんは携帯をしまい、顔を上げる。
「神崎、おはよ……って、おまえ……」
相沢くんは数秒固まってからニコリと笑った。