天敵なキミに恋をした




「へ?理性?」




「…いや、なんでもねぇ。とりあえず駅行こうぜ。」




そして電車に乗る。



「…結構混んでるね……」



「あぁ、これくらいの時間なら空いてると思ったんだけどな……」




多少隙間はあるも、結構人がたくさんいる。




「……神崎大丈夫?お前可愛いからさ変なとことか触られてないか?」




心配そうに見つめる相沢くん。




「大丈夫!ありがと。」




そう言ったところでガタンと大きく電車が揺れる。




「きゃっ…」




その反動で相沢くんに抱きついてしまう。



「あ、ごめっ……!」



離れようとすると抱きしめられる。



「……またおまえ、バランス崩して誰かに迷惑かけそうだからしばらくこのままな。」



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