1周まわって、好きかもしれない。
「そういえばあの子さ、」
「うん?」
「恭介やってるゲームに出てくる女の子に似てるよな」
ぶっ、と飲んでいたお茶を噴き出せば、汚ねえな、と眉をひそめられた。
「やっぱりそう思うよな!」
「あ、ああ」
「しかも名前も同じなんだよ!」
「そ、そうなんだ…」
「これって俺の妄想かな!?現実!?」
「ちょっと…気持ち悪いよ恭介…」
……だよな。
いつも俺のオタク話を嫌がらずに聞いてくれる舜でも、さすがに気持ち悪いと思うよな。
俺だって自分が気持ち悪い。