1周まわって、好きかもしれない。



「綾瀬さんは瀬見くんの彼女…?」





おずおずと質問する河谷さんに、



「そんなわけないでしょ!やめて!無理!」



全力で否定する凛子。

わかってるっつの。



「え、なんで…?
瀬見くん、格好いいのに」



ゆ、ゆりちゃん…!じゃなくて、河谷さん。




「…眼科とか紹介する?」



心配そうな顔をする凛子の頭を持っていたペットボトルで軽く叩き、帰るぞ、と2人を引き剥がす。



「また明日な」


「あっ、うん!また明日!」




いやぁ、かわいい。ゆりちゃん。いや河谷さん。





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