1周まわって、好きかもしれない。




いつもワガママなくせに。

小悪魔なんて言われてるくせに。



こういうことは放って置けなくて、意外と面倒見がいい。




可愛い見た目と小悪魔な性格だけに憧れてる学校の男たちは、きっと知らないいいところ。



俺だけが知ってるその優しさに、少し優越感を覚えるのはどうしてなのか。



ふわふわの髪を揺らしながら、半歩前を歩く小さな背中。


触れたら壊れてしまいそうな華奢な背中は、眩しすぎる夕焼けに消えてしまうような気がした。




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