1周まわって、好きかもしれない。
「綾瀬、このノートを教科室に持って行っておいてくれ」
放課後、穂果としゃべって。
穂果に彼氏である舜くんのお迎えが来て帰ってしまったから、私も帰ろうと思っていたら。
担任の先生から、嫌なお願い。
「重くて持てません!」
見るからに重そうなノートの山を見て言ったのに、
「その髪色を見逃してやってるんだから、そのくらい手伝え」
なんで鬼のような言葉。
こんな可愛い女の子に思いノートを持たせるなんて、どうかしてるんじゃないの。