1周まわって、好きかもしれない。
平凡な毎日はいつまでも、毎日続くものだと思ってたのにー…。
ーーーガチャ
と、部屋のドアが突然開いて。
ベッドに寝転がっていた私はゆっくり身を起こした。
「また来てんのかよ」
呆れたように、でも眉を下げて笑う恭介に、少し安心して。
「…どうして、綾瀬さんがいるの?」
その後ろからのぞいたツヤツヤの黒髪に、またモヤモヤ復活。
…へえ、出かけてたのって河谷さんとなんだ。
ていうか河谷さんって、恭介の家にくるような仲なんだ?