1周まわって、好きかもしれない。



「ダブルデートしよっか!」




景ちゃんの言葉に、私たち3人は首をひねる。


私と景ちゃんが喋っていたところに、河谷さんと喋りながら歩いてきた恭介が通りかかって。

私が恭介におはようの意味を込めた軽いパンチを食らわせて恭介に睨まれていたら、突然景ちゃんが変なことを言い出した。




「いや、なんで…」

「俺とー、凛子ちゃんと、瀬見くんと、河谷さんで遊園地でも行こう!楽しそうじゃない?」



いやいや、景ちゃんとならまだしも、どうして私が恭介と河谷さんと遊園地に行かなきゃいけないの。



にっこり笑う景ちゃんにそう言おうとしたのに、


「楽しそう!行こう!」



ものすごく乗り気な河谷さんに驚いているうちに話が進んでしまって。




なぜか今日、日曜日、私たち4人は遊園地に来てしまった。





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