1周まわって、好きかもしれない。



「みんな、何乗りたい?」

「「ジェットコースター!」」




来てしまったものは仕方ない。
楽しんでやる!と思って、園内で1番怖いと有名なジェットコースターを指差した。

同じタイミングで同じことをした恭介と声がかぶる。




「やっぱり?」
「それしかないでしょ」




小さい頃に恭介と、家族ぐるみで遊園地に来た時も、ジェットコースターばかり乗ってお母さんたちを酔わせてしまった記憶がある。



と、当たり前のようにジェットコースターに乗るつもりだったんだけど。




「ご、ごめん…私、ジェットコースター乗れなくて…」




申し訳なさそうに小さな声をあげた河谷さんの言葉で、行き先変更。



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